仕事柄、別のライターさんが書いた記事の修正を頼まれることが多々ある。
誤情報もなく数字も出典も問題ない。日本語も破綻していないのに、なぜかAI臭がプンプンする。
厄介なのは、書いた本人にその自覚がないことだ。何が引っかかるのかを本人が理解していないと、「ここを直してください」だけでは伝わらない。なぜ違和感が出るのかまでを説明しなければダメで、これが地味に骨が折れる。
そこで今回は、今まで実際に直してきた原稿を思い出しながら、AI臭い文章とはどんなものなのかを、修正例をまじえて紹介しようと思う。
AI臭さが出やすい3つのポイント

ひとくちに「AIっぽい」と言っても、そう感じる理由はいくつもある。
よく見ると、だいたい次のような特徴がある。
- 不自然な記号や空白
- 言葉をくくりたがる
- 妙にまわりくどい
ここからは、それぞれ何がAIっぽく見えるのか、どう直せば自然になるのかを順番に見ていく。
AI臭さの要因①:不自然な記号や空白
アスタリスク(*)、不要なスラッシュ(/)、数字や英単語の前後の半角スペースなどがそのままだと、ほぼ100%「未編集だなコイツ」と思われるので注意。
例えば、こんなケースだ↓
- 「Google の検索結果」「〜である。 」のように、固有名詞の前後や語尾に半角スペースが入る
- 強調や箇条書きに「*」が使用される
とりあえず、以下をやるだけでも大分マシになるので参考までに!
- 不要な「*」は削除する
- イミフな半角スペースも削除
AI臭さの要因②:言葉をくくりたがる
AIは、とにかく大事そうな部分を「」でくくりたがる。
例えば以下のような文章だ↓
| 大切なのは「読者目線」です。「誰に」「何を」伝えるのかを明確にし、「価値」のある記事を目指しましょう。 |
「」を入れすぎて、もはや何を強調したいのか分からない。ページ全面に蛍光ペンを引いたような状態だ。
「」は、本当に他と区別したい語句だけを残す。
多くても1段落に1つくらいで十分だ。
AI臭さの要因③:妙にまわりくどい
人間なら一言で終わる話を、AIはやたらと前置きしてから言う。
例えば以下のような文章だ↓
| 記事を作成する上で重要なポイントとなるのが、読者にとって分かりやすい構成を意識するという点である。 読者が求めている情報にスムーズにたどり着けるような設計を心がけることが大切だと言えるだろう。 |

出力された文章をよく読み、「これは一文で言うと何だろう?」と自分に聞いてみるのがいい。
一文で言えてしまえるなら、残りは削っても大体伝わる。
AIを使うこと自体は全然OK!

勘違いしないでほしいのが、AIはどんどん使えばいいし、使うべきだと思っている。
問題なのは、「生成してそのまま貼った感」が残っていることだ。
クライアントや編集者が嫌がるのは、多くの場合、次の二つだ↓
- 未編集感(記号ノイズ・くくりすぎ・定型の連打・冗長な前置き)
- 裏取り不足(出典を開いていない、数字の条件を確認していない)
ご存じのとおり、AIには「ハルシネーション」という悪癖がある。知らないことを、知っている風に言い切ってしまうアレだ。
最近は情報を取ってきた先のリンクやPDFも一緒に提示してくれるようになったけど、それでもリンク先を開いてみると「そんなこと1ミリも書いてないが?wwww」となることは多々ある。
そのため、AI撮って出しの文章をそのまま納品する=ろくに裏取りをしていない記事、と見なされてしまう。
最悪の場合、そのまま案件終了ということだってある。
ちゃんと裏を取ろう

最近では、AIを使うことを前提にした案件も増えてきた。
まあ、禁止にしたところで100%取り締まれるわけではないので、現実的な判断だとは思う。ただし、AIの使用OK=全部AI任せでOK!というわけではない点には注意が必要だ。
AIが出してきた情報を鵜呑みにせず、自分の目で出典まで開いて確認する。
結局のところ、求められているのはこのリテラシーなのだと思う。
まとめ

最後に、AI臭さがプンプンする文章の特徴をまとめる。
- 記号を消していない(アスタリスク・半角スペース・記号の揺れ)
- 「」でくくりすぎる
- 整いすぎて眠たくなる文章
- 前置きが長く、冗長な表現
この4つを見直すだけでも、AI臭さはかなり和らぐと思う。
ただし、一番大事なのは、AIの出力を鵜呑みにしないことだ。裏を取り、自分の言葉で書き直す。結局はここに尽きる。
AIで文章を量産できる時代だからこそ、少しくらい不格好でも、きちんと調べて書かれた文章の価値はむしろ上がっていくと思う。