仕事柄、別のライターさんが書いた記事の修正を頼まれることが多々ある。
誤情報もなく、数字も出典も問題ないし、日本語も破綻していない。
けれども、読んでみるとAI感が丸出しだった。
- アスタリスクが残ったまま
- 「」で言葉を切り出しすぎる
- 数字の後に半角スペースが入りがち
- 「、」で羅列しがち
こうした箇所を一つずつ指摘して修正をお願いするわけだが、厄介なのは、書いた本人にその自覚がないことだ。
何がAIっぽく見えるのかを本人が理解していないので、単に「ここ直してください」で済まない。なぜ違和感が出るのかまで説明しなければならず、これが地味に骨が折れる。
そこで今回は、今まで実際に直してきた原稿を思い出しながら、AI臭い文章とはどんなものなのかを、修正例をまじえて紹介しようと思う。
AI臭さが出やすい4つのポイント

ひとくちに「AIっぽい」と言っても、そう感じる理由はいくつもある。
文章を見ていくと、だいたい次のような特徴に分けられる。
- 記号使い過ぎ
- 言葉をくくりたがる
- リズムが一定
- 妙にまわりくどい
それぞれどういうことなのか、一つずつ見ていこう。
AI臭さの要因①:記号の残り
AIチェッカーにかけるまでもなく、「こいつ、やってんなあ」と思われる典型が、アスタリスクを本文に残したままの記事だ。
「*」や「/」といった記号をそのまま残すのはNGだと散々言われているのに、いまだにNO編集のまま納品してくるライターさんが後を絶たないのはナゼなのか。
加えて、数字や英単語の前後に半角スペースが入っているのも分かりやすい。
「約 30 分で」「Google の検索結果」
といった感じのやつだ。
とりあえずアスタリスクを消すだけでも、見た目のAI臭さはかなり薄れる。
プロンプトで最初から使わないよう指示するか、面倒でも最後に手作業で消しておくことをおすすめする。
AI臭さの要因②:言葉をくくりたがる
AIは、とにかく大事そうな部分を「」でくくりたがる。
例えば以下のような文章だ↓
| 大切なのは「読者目線」です。「誰に」「何を」伝えるのかを明確にし、「価値」のある記事を目指しましょう。 |
全部強調されているので、もはや何も強調されていない。蛍光ペンをページ全面に引いたような状態である。
「」は、本当にほかと区別したい箇所だけに使えばいい。
多くても1段落に1つくらいで十分だ。
AI臭さの要因③:リズムが一定
AIが好む言い回しには、だいたいパターンがある。
- 〜ではないでしょうか
- 〜と言えるでしょう
- 重要なポイントです
- しっかりと・ぜひ・まさに・非常に
- さまざまなメリットがあります
- 自分に合った方法を選びましょう
- いかがでしたでしょうか
どれもおかしくはないが、クセがなく、引っかかりもない。
読んでいて眠くなる文章という感じか。
最近では「語尾が2回以上続いている」「一文に句読点が3つ以上ある」など、かつてライタースクールで細かく直されていたような雑な文章が、むしろ人間味のある文章として評価されることもあるのだとか。
かつて「悪」とされていた文章が、今ではAIとの差別化になっているとは、なんとも皮肉な話である。
AI臭さの要因④:妙にまわりくどい
人間なら一言で終わる話を、AIはやたらと前置きしてから言う。
例えば以下のような文章だ↓
| 記事を作成する上で重要なポイントとなるのが、読者にとって分かりやすい構成を意識するという点である。 読者が求めている情報にスムーズにたどり着けるような設計を心がけることが大切だと言えるだろう。 |

出力された文章をよく読み、「これは一文で言うと何だろう?」と自分に聞いてみるのがいい。
一文で言えてしまえるなら、残りは削っても大体伝わる。
AIを使うこと自体は全然OK!

ことわっておくが、AIを使うことがダメなのではない。
「生成してそのまま貼った感」が丸出しになることがダメなのだ。
なぜダメなのかを端的に言うと、そのまま貼った感が出ている記事は「この人、出てきた文章の裏を取っていないな」とクライアントに思われるからである。
ご存じのとおり、AIには「ハルシネーション」という悪癖がある。知らないことを、知っている風に言い切ってしまうアレだ。
最近は情報を取ってきた先のリンクやPDFも一緒に提示してくれるようになった。それでもリンク先を開いてみると「いやそんなこと1ミリも書いてないが?wwww」となるケースは多々ある。
そのため、AI撮って出しの文章をそのまま納品する=ろくに裏取りをしていない記事、と見なされてしまう。
最悪の場合、そのまま案件終了ということだってある。
ちゃんと裏を取ろう

最近では、AIを使うことを前提にした案件も増えてきた。
まあ、禁止にしたところで100%取り締まれるわけではないので、現実的な判断だとは思う。ただし、AIの使用OK=全部AI任せでOK!というわけではない点には注意が必要だ。
AIが出してきた情報を鵜呑みにせず、自分の目で出典まで開いて確認する。
結局のところ、求められているのはこのリテラシーなのだと思う。
まとめ

最後に、AI臭さがプンプンする文章の特徴をまとめる。
- 記号を消していない(アスタリスク・半角スペース・記号の揺れ)
- 「」でくくりすぎる
- 整いすぎて眠たくなる文章
- 前置きが長く、冗長な表現
この4つを見直すだけでも、AI臭さはかなり和らぐと思う。
だけれど、大切なのは「出力された情報を鵜呑みにせず、裏を取り、自分の言葉で書き直す」スキルである。
AIで量産された適当な記事が増えている今だからこそ、ちゃんと書かれた記事の価値は上がっていくはずだ。
リテラシー、鍛えていこうぜ。