先日、一般社団法人全日本SEO協会の「SEO検定」を受験した。
1級と2級を同時に受け、どちらも合格できた。

結果通知は「受験日から2週間以内に郵送」とされているが、私のもとに届いたのは受験から11日後だった。
焦ったが、無事に合格できてひと安心である。
そこで今回は、これからSEO検定を受検しようと考えている人に向けて、実際に受検した経験をもとに、SEO検定に合格するメリットや勉強方法、受検前に知っておきたい注意点などを紹介する。
SEO検定とは、SEOを体系的に学べる民間資格である

SEO検定は、SEOの基礎から応用までを体系的に学べる民間資格だ。
4級(基礎)から1級(上級)まであり、どの級からでも受験できる。1級は4級〜2級の全範囲が出題対象になるので、実質的に全部勉強することになる。
参考までに、SEO関連の資格を並べてみた。
| 資格名 | 受験資格 | 備考 | 試験費用(税込) |
|---|---|---|---|
| SEO検定 | 誰でも | どの級からでも受験可能 | 1級:8,800円 2級:6,600円 3級:5,500円 4級:5,500円 |
| 認定SEOコンサルタント | SEO検定4級から1級のすべての合格者のみ | 養成スクールを3回受講+課題提出+審査 | 16.5万円 |
| 認定SEOスペシャリスト | SEO検定4級から1級のすべての合格者のみ | 2回の研修+課題提出+審査 | 8万2,500円 |
| SEOマーケティングアドバイザー | 誰でも | ・難易度は初級レベル ・専用テキストで対策は十分 | 1.1万円 |
| Googleアナリティクス認定資格 | 誰でも | 「個人認定資格」と「GA4対応認定資格」の2種類がある | 無料(Googleパートナーへの登録が必要) |
| ウェブ解析士 | 誰でも | 資格維持にはフォローアップテストを受ける必要あり | 1万7,600円 |
費用は変わることがあるので、申し込む前に公式サイトで確認してほしい。
上位資格の「認定SEOコンサルタント」「認定SEOスペシャリスト」は、4級〜1級の全合格が条件になっている。将来ここを狙うなら、全級そろえておく必要がある。
SEO検定を取ってよかったこと5つ

「SEO検定は意味がない」という声はある。まあ、確かに持っているだけで仕事が降ってくるような資格ではない。
それでも私は受けてよかったと思っている。理由は5つだ。
① SEOの知識が体系で入る
ネット上のSEO情報は玉石混交で、しかも古い。3年前の記事が上位に居座っていることも珍しくない。
公式テキストは、少なくとも一冊の中で筋が通っている。断片を自力で集めて並べ直すより、圧倒的に速い。
② 知識を客観的に証明できる
合格すると、合格を証明する認定ロゴが使えるようになる。名刺やプロフィール、Webサイトなどに載せられる。

「SEO分かります」と自己申告するのと、認定ロゴがひとつ貼ってあるのとでは、やはり相手に与える説得力が全然違う。
③ ライティング案件で効く
クライアントから「SEOを意識した記事で」と言われたとき、専門用語や関連キーワードを説明なしで扱えるライターは、単純に楽な相手である。
修正のやり取りが減る。工数が減る。だから選ばれる。資格そのものというより、資格を取る過程で身につく共通言語のほうが効いている気がする。
④ 公式サイトから被リンクがもらえる
これが個人的に一番大きかった。
合格すると、級を問わずSEO協会の公式サイトに自分のサイトを掲載してもらえる。
被リンクは、自分で狙って獲りにいくと本当に骨が折れる。それが受験料を払って勉強するだけで1本もらえる。自サイトやブログを育てている人なら、これだけで元を取れる可能性がある。
SEOの資格を取ると、SEOが強くなる。よくできた話だと思う。
⑤ 上位資格への必須条件になる
前述のとおり、認定SEOコンサルタントと認定SEOスペシャリストを目指す場合は、SEO検定1級だけでなく、4級から1級まですべてに合格する必要がある。
将来的にこれらの資格まで取得したいと考えているなら、SEO検定の全級合格は避けて通れない。
難易度は「過去問をやれば受かる」。ただし1級は例外がある

合格率はおおむね70%前後である。過去問とテキストをやり込めば、十分に手が届く。
出題の大半は過去問から出る。ただし毎回1〜2問、ひねった問題が混ざる。
ここで詰まると余裕がなくなるので、時間配分は気をつけたい。
SEO検定の合格率
以下は、SEO検定の各級の合格率です。
| 年度 | 1級 | 2級 | 3級 | 4級 | 全級平均 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024年 | 63% | 71% | 68% | 73% | 69% |
| 2023年 | 64% | 69% | 70% | 69% | 68% |
| 2022年 | 65% | 68% | 71% | 72% | 69% |
| 2021年 | 70% | 63% | 68% | 81% | 70% |
| 2020年 | 77% | 87% | 77% | 89% | 81% |
| 2019年 | 81% | 84% | 78% | 86% | 82% |
| 2018年 | 89% | 84% | 73% | 79% | 79% |
| 2017年 | 87% | 86% | 91% | 89% | 89% |
2017年の1級は87%だった。2024年は63%である。7年で24ポイント落ちている。
難化しているのかどうかは分からないが、傾向としては下がり続けている。受けるつもりがあるなら、早いほうがいいと思う。
勉強法は「過去問→テキスト」の往復だけ

勉強方法はいたってシンプル↓
- 公式問題集を解く
- 間違えた箇所をテキストで潰す
- 満点近くなるまで繰り返す
基本は「過去問→テキスト」反復のみ。
なお、公式からはテキスト・問題集・ビデオ講座・受験料がセットになった「ダウンロード学習コース」も出ているので、SEOをまったく触ったことがないなら、そちらもおすすめ。
1級だけはテキストを読み込まないと落ちる
1級は、公式問題集に載っていない内容も普通に出てくる。
そのため、過去問の答えだけを暗記する勉強法では少し危ない。
テキストをきちんと読み込み、「なぜその答えになるのか」まで理解しておいたほうがいい。
勉強時間は約30時間だった
私の場合、合格までに使ったのはおよそ30時間である。
もともとWeb記事を書いていて、SEOの用語はある程度知っていたのも大きかったように思う。まったくの初心者なら、もう少し勉強する必要があると思う。
テキストが古い場合がある ※ここは要注意
受験時期によっては、公式テキストの情報が古くなっている場合がある。
私は2024年5月に受験したが、使ったのは2022年発売のテキストだった。2年も空けばSEOの状況もそれなりに変わるため、古くなっている内容や、現状とは合わない箇所も出てくる。
公式Q&Aによるとテキストは約2年ごとに改訂されるようなので、最新のSEOも学びたいなら、新版が出てから受験したほうが効率はいい。
まとめ:受けて損はない。ただし過剰な期待はしない

まとめる。
- SEO検定はSEOを体系的に学べる。断片を集めるより速い
- 合格すると公式サイトから被リンクがもらえる。これが地味に大きい
- ライティング案件や就職で、知識の裏付けとして使える
- 勉強は「過去問→テキスト」の往復。1級だけはテキスト精読が必須
- テキストの発売年は確認してから買うこと
この資格を持っているだけで仕事が来るわけではないが、SEOの基礎を体系的に学べて、知識を証明する材料にもなる。SEOに関わる仕事をしているなら、受けておいて損はない資格だと思う。
ただし、SEOを取り巻く環境は日々変化している。資格を取ったら終わりではなく、その後も最新情報を追いながら学び続けることが大切だ。
この記事を読んで、SEO検定を受けてみようかなと思ってもらえたなら幸いである。